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【FMISラジオ掲載】
よっしーの法律相談所 
~色々なハラスメントについて~

2025年2月25日




色々なハラスメントについて

 前回までで、セクハラ、パワハラ、マタハラ、カスハラとお伝えしてきました。

最後は、それ以外のハラスメントについて詳しくお話をしていきたいと思います。


 最近「〇〇ハラ」という言葉をよく耳にするようになったと思います。

例えば、「アルハラ」「エイハラ」「スメハラ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。


 まず「アルハラ」についてですが、これはアルコール・ハラスメントといって、無理にお酒を飲まそうとする行為がこれにあたります。

例えば、職場の飲み会や、学生ですと一気飲みをさせるという場面が頭に浮かびますね。

 無理にお酒を飲ましたり、ましてや一気飲みさせた場合には、急性アルコール中毒によって、相手を命の危険にさらすこともあるので、やってはいけないことです。


 ちなみに、成人年齢は18歳になりましたが、お酒やタバコは20歳からでないと認められていません。ですので、20歳未満の人にお酒をすすめることも、アルハラにあたります。


 次に「エイハラ」についてです。

 これは、エイジ・ハラスメントといって、年齢や世代を理由とした嫌がらせのことです。


 2015年に「エイジハラスメント」というテレビドラマが放送されました。

これによって知られる言葉になったようで、比較的最近の言葉です。


 具体的には、年齢を強く表現する呼称です。例えば、「おじさん」とか「おばさん」が代表的です。呼ばれたほうは傷つくこともあるでしょう。

 また、年齢を理由にして仕事の割り振りを変えるというのも「エイハラ」にあたります。

例えば、若いからからという理由で特定の仕事をさせるとか、逆に若いからさせないという場面が想定されます。

 あくまで適材適所で能力に見合った仕事をさせるべきという考えがあるので、年齢だけを理由にしてはならない、ということなんでしょう。


 最後に「スメハラ」です。これは、スメルハラスメントのことで、においで不快感を与えることです。

 口臭とか、加齢臭とかの体臭だったり、タバコや香水などの匂いによって不快感を与えるということがあります。

 匂いは、自分自身では気づきにくく、どの程度であれば不快なのかは、受け取る側の感覚によっても変わってくるので実際には難しいところです。



 最近では「ハラスメント・ハラスメント」という言葉もでてきたくらいで、何でもハラスメントにされるのではと怖くなっている人もいるのではないでしょうか。

 この「ハラスメント・ハラスメント」とは、なんでもハラスメントにするがために、本当は正当なことなのに、「過剰にハラスメントだ!」と主張して相手を困らせることです。

 略してハラハラとも言います。


 セクハラやパワハラなど、ハラスメントを防止するために、国が法律を作り、働く人たちにハラスメントが広く認識されてきたのは良い面だと思うのですが、一方でなんでもかんでもハラスメントというのも違うように感じます。


 そのためにも、しっかりとしたハラスメントに対する理解も一緒に広がっていけば良いと思います。

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修善寺法律事務所

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